高血圧の講演会に行ってきました。

少し前になりますが、先週木曜に高血圧の講演会に出てきました。

4月から高血圧のガイドラインが少し変わるので、そちらの話も出てきました。

最近は特にアメリカで高血圧の診断基準が厳しくなり130代は高血圧ということになりました。日本ではそこまで引き下げないですが、130代は高値血圧(苦肉の策のネーミングですね)とのことで気持ち的には120代を目指したい方向です。

私自身はこれまで夏は120代、冬は130代が出ていても仕方ないかな、120を切ったら少し薬を減らす方向でと考えてやってきました。血管自体は血圧が低ければ低いほど、しなやかに保てるわけですからとくにまだ血管が傷んでいない若い患者さんを中心に、もう一歩踏み込んで進めていこうと思いました。
ただ、やはり血圧が下がるとだるいとか立ち眩みがするとか、ふらつくといった症状が出てしまう方もいます。そのような方は焦って下げず、少しずつ、出来る範囲で下げていかないと、薬を飲むのがつらくなってしまいます。その辺りをしっかり把握して個々の患者さんに見合った降圧目標をしっかり立てていきたいと思います。