相談の目安が発表されました。

厚生労働省は、37.5度以上の発熱が4日以上続くか、強いだるさなどがある場合は、保健所などにある「帰国者・接触者相談センター」に連絡すべきだとした。特に高齢者や持病がある人、妊婦には、こうした症状が2日程度続いたら相談するよう呼び掛けた。

たしか17日の報道です。感染拡大に伴い、だれでもそれなりの症状が続いたら相談してくださいということですが、実際はどうでしょう。実は先日、感染経路は全く怪しくないのですが、レントゲンで気管支肺炎像があり、採血検査でもちょっとどうかしらという症例があったので、保健所に相談してみたのですが、肺炎がひどくなり入院が必要なレベルの方でなければ検査には回らないようで、肩透かしでした。実際検査できる件数が限られているので、そういう返事はちょっと予感していましたが、絵に描いた餅のような勧告だと感じました。患者さんには熱が下がっても外出しないでくださいとも言えず、マスクだけは絶対にしておいてくださいと伝えるにとどめました。電話口に出た方は声がお疲れの様子(失礼かな)でしたし、一般の方からの相談も受けているということで、保健所はキャパオーバーになっていると感じました。

あと一週間くらいすると、また状況は変わり、もっとあちこちで感染経路のはっきりしない感染者の報告が出るかもしれないし、希望的予測ですが、逆に報告数が減るなんてこともあるかもしれません。毎日何件検査していて陽性が何件と報道してくれると、どのくらい検査件数が増やせているのかもわかってありがたいです。
ワクチンを打っている人は誰もいないので、暴露されたらかなりの割合、発症しないまでも感染しそうな気はします。巷での経済活動をどこまで自粛したものか迷います。とりあえず、私は前売り券を買っている上野の美術展は様子見で行ってません。こんな趣味程度ならいいですが、仕事となるとまた判断が難しいですね。

よしば診療所にもコロナを心配され、病院に行ったら悪いかなと電話相談が増える気がします。COVID-19の特徴はそれほど高熱ではなさそう、けどだるい、肺炎になりやすいということは先行する症状は咳→呼吸困難?と考えられますので、それ以外の咽頭痛や下痢、嘔吐、高熱がメインの方は、可能性は低いかなと思います。でも、熱と咳なんて非特異的な症状なので、そんな症状の人を疑いだしたらきりがない〜。ウイルスを殺す薬はまだなく、対症療法にかぎられますし、自然に治る人は治るので、さほどひどくない方は自宅で養生するほうがいいですね。みなさん、ちゃんとその辺りはわきまえてらっしゃるようで、この1、2月はインフルエンザが少ないのもありますが、風邪の患者さんは例年よりダントツに少ないです。