新型コロナワクチン接種準備、急ピッチで進んでいます。

昨夜、久喜市から新型コロナワクチンについての説明会がありました。

ファイザー社製のmRNAワクチンが最初に用いられます。こちらは一回0.3mlの筋肉注射で、21日あけて2回行うものです。
まずは2月末から、医療従事者が打つことになっています。その後、4月から総合体育館や、大きな病院を会場として、集団接種で、高齢者→持病のある方の順に打ちます。一般の方は二番手のアストラゼネカ社製やモデルナ社製のワクチンも含め、5月以降に私たちのような診療所、もしくは集団接種会場どちらかを選んで打つことになりそうです。なお16歳未満は接種対象から外れるようです。予防接種の予約は各医療機関への申し込みではなく、一括して市で電話やインターネットで受ける形になるとのことです。現時点でのお話なので、変更はあるかもしれません。またその際には更新します。

今回のワクチンは、これまで一般的に私たちが受けていた、生きたウイルスを弱毒化した生ワクチンや、ウイルスを壊して感染性をなくした不活化ワクチンとは一線を画す、mRNAワクチン(ファイザー社、モデルナ社)やベクターワクチン(アストラゼネカ社)というものです。どんなものでしょうか?ざっくりコロナの抗体(ウイルスが入ってきた時に戦う武器)を作る設計図を体に入れると思ってください。mRNAワクチンは設計図を作るだけなので、ウイルスを培養する手間がなく、これまでのワクチンに比べて短期間にたくさん作れるのが強みです。
わかりやすい図がありましたのでhttps://www.afpbb.com/articles/-/3321464よかったら見てみてください。

mRNAワクチンは、打ってない人が100人かかったら、打った人は5人しかかからないという素晴らしい効果がうたわれています。接種が進んでいるイスラエルでは人口の27%がすでにワクチン接種をしています(めちゃくちゃすごいことです)が、数週たって感染者数はまだ減じてはいません。集団免疫ということを考えると60〜70%の人が接種を完了しないと確立しないのですが、それだけの方が接種を終えるには、イスラエルといえどもまだしばらくかかるでしょう。できたら、日本での接種が始まる前に効果を知りたいところですね。

副反応に関しては、今の所他のワクチンと同じく局所の痛みや発熱が主です。これは体が抗体を作ろうと一生懸命反応しているためなので、大きな心配はいりません。よく報道されるアナフィラキシーは今の所10万人に一人と言われていますが、極度に緊張して接種に臨むことで、気分が悪くなったりすることはありがちなので、あまり心配しすぎないほうがいいと思います。例えば、私たちが診療所で採血検査をする時に、あまりの緊張で真っ青になり倒れてしまう方がごくたまにはいますが、これは薬を使っていませんし、不安とストレスで具合が悪くなる顕著な例です。
私たち日本人は、元気な時に何かをして具合が悪くなるというのを極端に恐れます。どちらかというと予防接種が嫌いな民族だと思います。なので、周りでもすぐにでも打ちたいと言っている方はそれほど多くないかも。

私はというと、ちょっぴりは不安ではありますが、まあこれまで一番身体的にしんどかったのはなにかな〜、そう!出産に比べたら屁でもないです。率先して打つべきと考えています。

みなさんのところにも、3月以降予防接種の接種券が郵送されると思います。これまでにアナフィラキシーを起こしたことがある方は難しいかもしれませんが、軽い食物アレルギーや花粉症の方は大丈夫です。有志の方、是非一緒に打って、辛気臭い自粛からもう少し自由になりましょう!

二度目の緊急事態宣言となりました。

今回は街が眠る感じではなくて、飲食、カラオケなどを主なターゲットとして営業短縮となっています。ただ、そうすることの意義は、マスクしないで大きな声を出して飛沫を飛ばさないと言ったことにつきます。

たとえば久しぶりに友人と会ったけど、お店がやってないからと、家飲みしたり、お茶したりして長時間おしゃべりしたりしては意味がないです。逆に、お店で飲食したとしても、しっかり感染対策をしているところで、普段一緒に食事する人と静かに食べてもらうぶんには、感染の機会は増えないと思います。

こんなこと、大部分の人はもう頭では分かっていると思うのですが、どうしても人が集まるとコミュニケーションが生まれます。悪気はないと思うし、ついつい、これくらいなら…というところなんだと思います。
直接会って話したりハグしたり、本当は必要なことなのに、それを邪魔するのがコロナウイルス。にくいですね!!!

ウイルスに勝っていくために、人の繋がりを断つなんて本当に嫌になりますが、100年前のスペイン風邪(インフルエンザ)と違って、今は電話やネットがあります。面と向かっての会話と比べたらよそよそしいですが、今はこれで我慢。そして、いつでもマスク、手の消毒を忘れず!!呪文のようにマスク、マスク、手洗い、手洗い。
4月、暖かくなってくれば、そして夏、さらにワクチン接種が広まってくれば、落ち着くと思います。それまで、お互い気をつけていきましょう。

私が今明確に知りたいのが、コロナは繰り返し感染するのではないかという問題です。例えば今イギリスでの変異種が流行していますが、一度かかった方でもこの変異種には再感染してしまっているのかしら?インフルエンザのように何回もかかる病気なら、将来的には、秋になったらインフルエンザとコロナの混合ワクチンを打って、予防するなんていうのが普通になるのかも。不活化ワクチンの開発も、引き続きやってもらえるとありがたいと思います

今年の展望は?

あけましておめでとうございます。

昨日は新年仕事始めでした。風邪症状でかかられる方は少なく穏やかなはじまりでした。
2日にも休日夜間診療所の当番で仕事してきましたが、想像していたよりも患者さんは少なくて、一緒にPCR検査当番をしていた久喜メディカルクリニックの林先生と、日向ぼっこをしている時間のほうが長かったです。

忙しいところは、保健所とコロナ患者さんを引き受けている入院施設ですね。重症の方を受けECMOを回している施設でなければ、治療技術的には難しいことはないと思いますが、院内感染対策や、手続き業務が大変だと思います。
一方開業医は、今は患者さんのトリアージ、啓蒙活動の役割を担っており、診断後の治療には携わっていません。感染者の増加で自宅療養者も増えており、今後は診断後の軽症者のフォローもしていくべきと考えています。そうすることでもう少しコロナ診療全体に余裕が出る気がします。またワクチン接種は私たちの仕事になると思います。超低温保存のワクチンなので、うまくやらないと無駄になる分が出てしまいますので、しっかり段取りを考えていきたいです。

いろいろ展望も見えてきたので、何とか秋までに対策が完了し、来年の正月は気兼ねなく帰省したり、温泉に行ったりしたいです

3月中旬ごろまでは、心の中でGo toストップですね

寒くなってきて、本当にコロナが増えてきましたね。
久喜市内でも、かなりの人数に上っていて、同僚の方や友人など知り合いの方が感染したという方も増えてきたのではないでしょうか?

そんな中、週明けに年末年始のGo to停止の決断がくだりました。
これまでは出かけてください、という号令も出ていたので、私たちも都合よく解釈して、つい会食や旅行、帰省と、動きたい気持ちについ引きずられる感じでしたよね。これで一本筋が通ったので、きっと年末年始はご自宅でゆっくりする方がほとんどになると思います。仕事も学校も休みの時期ですし、11月中旬から12月中旬にかけてとめて、中途半端な減少で年末年始再開するよりは、効果が大きいかなと思います。

ただ、年が明けても寒さはむしろそれからが本番です。ウイルスが元気な時ですから、引き続き感染のリスクは高いです。自分はかかったら重症化すると思われる方は特に、3月中旬のちょっとあったかくなる時期まで引き続き我慢してください。出来るだけ不要の外出をしないでください。電話で家族や友人とたくさんしゃべってください。そして、比較的暖かい日中に散歩したり、家の中で体操してください。

診療所もばっちりと体制を整えて、日々コロナ診療のトリアージにあたっていますが、この冬、このまま風邪の患者さんが少ない状態を維持してもらえるとありがたいです。

診療所の大掃除始まっています

最近、午後は落ち着いているので、スタッフが少しずつ大掃除を進めてくれています。

昨日はブラインドがきれいになりました。
仕切りのカーテン洗いや、本棚の古い雑誌なども着々と片付けて、スタッフルームの壁に貼ってある印刷物や当番表なども、ぴっちりそろってきました。普段から清潔にしていますが、さらにピカピカになってます!
気持ちのいい職場です。

それに比べ自宅は全然。
掃除機をかけるのは日曜だけ、食器も下手すると夜つけおきするだけで面倒になってしまい、翌朝になってから慌てて洗ったりしているダメ主婦であります。
子供の机の周りに至ってはカオスです…。何を捨てていいかもわからないので見て見ぬふりをしています。
年末年始休みは、頑張ってきれいにしたいです。ちゃんとやりたいと思います。

 

クリスマスのイルミネーション飾りました。

ドタバタで、インフルエンザのワクチンが終了し、
診療所に落ち着きが戻ってきました。
11月に普段の診察でこられた方は、面食らったと思います。
例年よりギュッと凝縮されて、2か月半で分散して行っている予防接種が一か月半でしかも例年より多い人数でしたのでご迷惑をおかけしました。

早速スタッフが、クリスマスの飾りつけを合間時間をみてやってくれました。

今年は、ライトを少し暖かい色にして、全体に癒されるイメージです。

コロナはじわじわ増えていますが、風邪全体でみると受診される方はかなり少ないです。
皆さん、感染防止に一生懸命務めていただいているおかげだと思います。

保健所は感染者が増えててんてこまい、病院はすでに重症者が増えて大変な状況です。寒い間はウイルスは元気で、これまでのようにスっと感染の波が落ち着くということはないのではないかと思っています。できるだけ、外食は久しぶりに会う人とはしないようにして、帰宅後の手洗い、うがい徹底していきましょう。

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下痢、嘔吐の患者さんが少し出て来ました。コロナ第3波も襲来しています。

例年インフルエンザに先駆けて始まることが多い、ウイルス性胃腸炎でしょうか?
今週に入って、下痢、嘔吐、発熱という方が少しずつ出て来ています。

コロナ対策でかなりインフルエンザは防げますが、
ノロやロタといった胃腸炎のウイルスは、非常に感染力が強く
今年も普通に流行するのではないかという印象を持ちました。

ちょっとした風邪もやはり増えて来ているので、寒さのこともありますが、気の緩みもあるかもしれません。夏場は第二波が来ていたので、まだ皆さん予防衛生意識が高く、アデノウイルスやヘルパンギーナ、手足口病など、とんとみませんでした。

先日、南埼玉郡市医師会の説明会の際だったか、会長の高木先生もおっしゃっていましたが、一箇所あたりのクラスターの規模が大きくなってきています。夏場は感染者が出ても単発で消えることが多く、なんとかヒトからヒトへのバトンを繋いでいたという程度だったのが、寒くなって、コロナウイルスも元気になっているというか、ブワーっと広がりそうな勢いです。
これまではマスクをして飛沫感染だけでも防いでおけば、かなり安全でしたが、冬はより接触感染、エアロゾル感染にも気を配った方がいいと思います。具体的には手指消毒の徹底と換気です。最近はスーパーの出入り口でアルコール消毒の順番を待つことはなくなっていて、少し慣れて来ちゃってるなあと心配しています。ここから冬場は、もう一段階気を引き締めて臨む必要があるでしょう。

忘年会や新年会も、やはりさし向かい以上に離れた席の方ができる6名以上とか、アルコールが入って夜の会になると、声も大きくなり感染のリスクが増えると思います。飲食の方には申し訳ないですが、今年はそのような会食は自粛すべきと思っています。

よしば診療所でも自分やスタッフが感染しないように、しっかり体調管理していきたいと思います。

この冬に向けての当院の体制をお伝えします(その2)

高熱が出た場合の、当院での診療の流れの基本をお伝えしておきます。

まず初診の際は、鼻水が出る方は鼻をかんでもらってインフルエンザ検査を行います。熱が上がって来てから6時間以上経過してから検査を受けていただくようにします。鼻が出ない場合は、例年ですと鼻の奥に綿棒を突っ込んで検査しますが、今年はそれはやりません。鼻水が取れない方、鼻水検査で陰性だった方は個別に相談します。患者さんからの了承が得られれば、抗インフルエンザ薬を投与して様子を見てもらいます。これが初回に来ていただいた時の流れです。

こちらで良くなってしまえば、再診はなしです。

改善せず熱が続く場合は、再診していただき、コロナウイルス検査をどうしようかという検討に入ります。基本的にコロナウイルスの症状はじわじわ長いのでその時間差で、インフルとの鑑別もつけて行くのを狙っています。細菌感染を併発していそうな方には抗生剤を出しますが、そうではない方については、コロナの検査を依頼するということになります。

なお、70代以上の高齢者や、若い方でも持病のコントロールがついていない方、医療従事者や介護職、保育士さんや幼稚園の先生など他人との密着度が高く感染を広げてしまいそうな方は、当初からコロナ検査を検討します。

この冬に向けての当院の体制をお伝えします(その1)

昨日の外来で、こちらのブログを愛読(?!)してくれているという方から、最近更新がなくて、さみしいとお言葉をいただきちょっと嬉しかったです。
ずーっと冬に向けての作戦を練っていましたが、そろそろお知らせしておこうと思います。やり始めてみて、また随時更新して行く予定です。

これまで通り、風邪症状の患者さんの診療は午前、午後ともラスト1時間(11時〜と17時〜)とします。受診希望の方は、必ずあらかじめお電話をお願いします!電話の受付時間は概ね午前は11時30分まで、午後は17時までとします。基本的にはかかりつけの方からの相談をお受けします。

普段元気な方の軽い風邪症状は、春先同様、まずは2、3日自宅安静にて療養してください。こちらがコロナを積極的に疑うのは、
【接触歴】症状が出始める一週間前くらいに都会の繁華街での飲み会や、カラオケ、観劇などに行かれている方。同僚や友人など身近な方が感染して(でも保健所からいわゆる濃厚接触者として認定はされていない)自分も症状が出てきている方。COCOAで通知が来て症状が出て来ている方。
【症状】発熱がダラダラと続く場合、味覚障害、嗅覚障害がある場合、から咳が続く場合
まず、電話問診ではこの辺りを詳しく聞きとらせていただいています。電話をかける際には、あらかじめメモにまとめておいていただき、質問にお答えいただくとスムースです。

なお、持病のある方、高齢者は、早めに問い合わせていただいて結構です。

よく患者さんをPCRセンターに紹介するときに、家族も外出を控えたほうがいいですか?と聞かれますが、そのご家族がお元気でしたら自己隔離は必要ありません。
コロナ患者さんの家族は、濃厚接触者となり自己隔離が必要ですが、コロナを疑っているだけの患者さんの家族は、その時点では濃厚接触者でも何でもありません。

コロナ検査につきましては、これからも基本的には地域のPCRセンターに紹介します。概ね翌日の午後には検査できます。ただし、PCRセンターは土、日は稼働していません。また幸手市にあるため自家用車がない方は、そこまで行くのが難しいですね。どうしてもPCRセンターは難しいという少数の方に限って、こちらで検査をいたします。その場合、おおむね車中や当院駐車場にて唾液を採っていただいての検査となりますが、結果は後日のお知らせとなります。検査を受けた方は、結果が出るまでは自己隔離が必要です。

混雑時は、是非席を外してください。

よしば診療所では、5年前から混雑時に席を外して他の用事を片付けてきたり、一旦自宅に戻って休んだりできるように院内番号表示を行なっています。渡された番号札のQRコードを読み込めば、自分のスマホで今診察している方が何番かもわかるようになっています。
来院時に待合室に人がたくさんいたら、密集を避けるため、このシステムを利用して受付の後は、できたら院外でお待ちください。律儀に待合室に座って待っていなくて結構です。8月からの特定健診開始で、ここのところ以前のように混雑している日も出てきたので、是非お願いします。これからの時期は、待ち時間に吉羽公園でウォーキングしていただいてもいいと思いますし、お近くの方は一旦自宅にお戻りいただいても、ちょっとお使いをしてきても結構です。

当院での感染対策としては、体調不良者の診察時間帯を分けており、待合室の窓はどんなに暑い時、寒い時でも開けっ放しで換気し、院内の拭き上げも欠かさずやっておりますし、もちろんみなさんにマスク着用をお願いし(忘れた方には当院スタッフのお手製マスクを配っています)、待合室で大声で喋る方もいないので、感染は起こしにくい環境にはなっています。ですが、このウイルスの特徴として、症状が何もない潜伏期間にも感染させてしまうことがありますので、できるだけ待合室には30分以上いない方がいいと考えています。11時までと5時までは緩やかな予約診療としていますが、混んでしまっていた際には何卒ご協力をお願い致します。

なお、あまりにもギリギリで戻ってこようとすると、順番に間に合わず後ろになってしまう場合もありますので、自分の順番があと5人くらいになったら院内に戻っているようにしてくださいね。