休校について考えること

来週から久喜市を含め、多くの自治体は休校となります。
確かに小さな子供は、毎回しっかり手を洗うとか、うがいをするとかを、大人よりもちゃんと実践してくれなそうで、学校は感染爆発の場になりやすいです。なので、一定の効果はありそうですが、一方、今回のおもいきった政策で、子育て世代の親、学童保育の職員はすごく大変な思いをし、調整することになるので、これがやりっぱなしにならないように、発症数の休校中、休校終了後での違い、やったところとやらなかったところの違い、休校終了後に反動ですごく増えたりしないかなどなど、きちんと検証するべきと思います。

逆に、重症化しやすい後期高齢者以降のお年寄りの外出をとめるということも、きっと検討されたのではないかと思うのですが、組織に属していない方も多く実効性が危ぶまれたのでしょうか?わたしは、死亡者を減らすならそちらの方が有効な気もしています。

一方、来月からコロナのPCRが保険収載されるという話題があります。診断数が増えるかなとも思うのですが、今の時点では感染者を出したら、その施設はしばらく休診となり、その後も患者さんは寄り付かないというシナリオが見えます。検査をちゅうちょする医者も出てくるのでは?と思います。感染は裾野にどのくらい広がっているのか把握するのはとても大事なことだと思っているので、自分は検査ができるようになれば必要と思う人は調べさせてもらいたいと思います。ある程度ウイルスが広がりきるまでは、感染の連鎖はおさまらないというところまで来ていると思うので、確かにいかになだらかにできるかだと思いますが、それは一人一人の心遣いでやれれば一番素晴らしいと思います。

私自身も感染を広げないために以下のことをしています。
自分自身がまずかからないように、診察中、必要な外出の際には、手洗い、うがいをしっかりと、
診療所は時間で定期的にハイター消毒液で拭き上げ、風邪でかかられる方には申し訳ないですが、雑誌や新聞、パンフレットを手に取らないようにお願いしています。

余談ですが、さっきヨーカドーに買い物に行ったら、いつもカートやカゴを片付けてくれるおじちゃま(たくさんのカートを周りにぶつけずうまく操縦しているところはかっこいいです)が、カートの握り部分をしっかり拭いていてくれました。ヨーカドーさん、社員教育素晴らしいです!!

COVID-19、個人の対策

今のところ、COVID-19の広がりの見解としては
ちょいちょい小爆発してるけど、まだいたるところに患者がいるわけではなくごく一部ということです。検査対象が限られていて件数も少ないため、ホントかなあと大いに疑ってしまっていたのですが、巷の病院で肺炎での死亡者が増えているという報道は聞かないので、ここは信じておくこととします。

感染経路としては、さすがに皆さん、今は人混みに出るときマスクをされているので、咳やくしゃみのしぶきを直接浴びることは少ないですね。ただし、ものに付着したウイルスの寿命はインフルエンザに比べて長いようですので、感染者が鼻水やしぶきを手に付けたまま周りを触ると、そこにウイルスが居座ってしまいます。知らずそこを触った手で顔の周りを触ってうつる接触感染が、今メインと言われています。外に出て何も触らないことは無理なので、手洗いもしくはアルコール除菌、あとは不用意に自分の顔を触らないことが大切ですね。

ウイルスが体にいるのはインフルエンザよりずっと長い2週間程度のようなので、多くの人に感染が広がってしまい、かつ診断できるようになり若い方の出勤停止が増えると経済活動はものすごく停滞すると思います。どこまで、またいつまで厳格に制限するのがいいのか悩ましいところです。その辺りの目安を決める厚労省の方は、本当に大変だと思います。

もしも高齢者が集まる介護施設などで患者さんが出始めると、重症者、死者が格段に増えていくと思うので、そういうところはがっちりお休みを取ってもらった方がいいとは思いますが、もともと人手が足りない職種で、やりくりがつかなくなる不安があります。よしば診療所も私が罹患してしまえば、二週間休診しなければならず、周りの方に多大な迷惑をかけてしまいます。自分自身が死にそうな心配は全くしていないのですが、絶対にかからないようにしないととは思っています。休日も不要な外出を避け、おいしいものを食べ、しっかり寝て出来るだけ体力をつけておくようします

相談の目安が発表されました。

厚生労働省は、37.5度以上の発熱が4日以上続くか、強いだるさなどがある場合は、保健所などにある「帰国者・接触者相談センター」に連絡すべきだとした。特に高齢者や持病がある人、妊婦には、こうした症状が2日程度続いたら相談するよう呼び掛けた。

たしか17日の報道です。感染拡大に伴い、だれでもそれなりの症状が続いたら相談してくださいということですが、実際はどうでしょう。実は先日、感染経路は全く怪しくないのですが、レントゲンで気管支肺炎像があり、採血検査でもちょっとどうかしらという症例があったので、保健所に相談してみたのですが、肺炎がひどくなり入院が必要なレベルの方でなければ検査には回らないようで、肩透かしでした。実際検査できる件数が限られているので、そういう返事はちょっと予感していましたが、絵に描いた餅のような勧告だと感じました。患者さんには熱が下がっても外出しないでくださいとも言えず、マスクだけは絶対にしておいてくださいと伝えるにとどめました。電話口に出た方は声がお疲れの様子(失礼かな)でしたし、一般の方からの相談も受けているということで、保健所はキャパオーバーになっていると感じました。

あと一週間くらいすると、また状況は変わり、もっとあちこちで感染経路のはっきりしない感染者の報告が出るかもしれないし、希望的予測ですが、逆に報告数が減るなんてこともあるかもしれません。毎日何件検査していて陽性が何件と報道してくれると、どのくらい検査件数が増やせているのかもわかってありがたいです。
ワクチンを打っている人は誰もいないので、暴露されたらかなりの割合、発症しないまでも感染しそうな気はします。巷での経済活動をどこまで自粛したものか迷います。とりあえず、私は前売り券を買っている上野の美術展は様子見で行ってません。こんな趣味程度ならいいですが、仕事となるとまた判断が難しいですね。

よしば診療所にもコロナを心配され、病院に行ったら悪いかなと電話相談が増える気がします。COVID-19の特徴はそれほど高熱ではなさそう、けどだるい、肺炎になりやすいということは先行する症状は咳→呼吸困難?と考えられますので、それ以外の咽頭痛や下痢、嘔吐、高熱がメインの方は、可能性は低いかなと思います。でも、熱と咳なんて非特異的な症状なので、そんな症状の人を疑いだしたらきりがない〜。ウイルスを殺す薬はまだなく、対症療法にかぎられますし、自然に治る人は治るので、さほどひどくない方は自宅で養生するほうがいいですね。みなさん、ちゃんとその辺りはわきまえてらっしゃるようで、この1、2月はインフルエンザが少ないのもありますが、風邪の患者さんは例年よりダントツに少ないです。

COVID-19、国内での感染が広がっています。

昨日、こちらのブログで日本でおなくなりになった方のことを書きましたが、
今朝のニュースで、その方は特に渡航歴ははっきりした接触歴のない方だとやっていました。外科医の方もそういう方だそうです。
検査してみようと思った医師たちは、臨床能力、決断力素晴らしいと思います。また検体を受け付け、検査してくれた機関の方々も英断だと思います。

ということは、そこの病院、地域だけが危ないと考えるのではなく、もう日本全国的に、かなりの数が出ていると考えるべきタイミングに既に至ったということだと思います。
よしば診療所でやる治療、清潔手技は変わりませんが、だるさ、熱が少し長引く。肺炎を起こすことがある。というCOVID-19の特徴を念頭にもしかするとということをより意識しながら、診療にあたっていきたいと思います。

日本の医療としてできるだけ重症者や死亡者を出さないようにするには、もしかするとエイズの薬が効くかもしれないということであれば、できるだけその症例を増やし、早期に判断すべきです。そしてまた検査が手軽にできないため、抗生剤が効かず肺炎に至ってしまった方については、見切り発車でもその薬を投与していくかどうかという決断になってくると思います。

症例数の多い中国から、感染者数や死亡数などではなく、治療の情報がもっと入ってくるといいのですが。。。。

新型コロナウイルス(COVID-19)、日本でお亡くなりになられた方が出てしまいました

今流れ始めたニュースですが、いつかは、、、とは思っていましたが、やはりショックでした。前回の投稿を撤回しようかと考えるくらい。
冷静に調べてみると、例年インフルエンザでも年間3000名前後は死亡例があるのですが、やはりCOVID-19は高齢者を中心に怖いウイルスですね。フェリーの方の全数調査も大事ですが、検疫官や外科医などが感染しているということで、かなり気をつけていても感染力もやはり強そうです。

市中病院で肺炎の集団発生があったら、二次感染、三次感染のことも考慮しそういう患者さんでも、ウイルス検査を行い、本当はどれだけ広がっているのかを確認するのが、必要だと強く思っています。そこまで頻繁に肺炎を起こすウイルスでないことを願っています。

市井でも流行が始まったと確認されたら、一層気を引き締め、風邪かなと思った患者さんでも呼吸状態の悪化には特に気をつけていきます。抗ウイルス薬がない分、新型インフルエンザの時より分が悪いと考えます。何れにしても、私たちのような町医者では、多分しばらくはCOVID-19の診断はつきません。風邪にかかってしまったら出来るだけ体力を温存して自分の免疫をフルに発揮できるようゆっくり休んでもらい、できるだけちょっときつい風邪だったくらいで済むようにしてもらうしかないです。

私自身も、出来るだけ不要不急の外出は控えていますが、特に高齢の方や持病をお持ちの方は感染予防を心がけていただきたいと思います。

コロナウイルス、軽症例は一般医療機関で

コロナ第3弾になりますが、

いよいよ、軽症例は一般の医療機関で見るようにということになったようです。
まあそうでしょうね。

武漢以外での重症例は稀ですし、肺炎以外の症例は普通に対症療法を行うだけですし。

新しい疾患の扱いは、刻々と更新される情報によって日々変わります。

隔離を決断した時点では、まだ強毒説が否定しきれないため、隔離は英断だったと思います。その瞬間瞬間はその時点で最良の裁量を考えるしかない。私もそれを決断しなければいけない立場になっていたら、同じように最大の水際努力をしないとと思っていたかもと思います。

でもこれから先は、途中で路線変更するのは辻褄が合わないとメンツや体裁にこだわってずるずる隔離を伸ばさない英断も必要になってくるのかなと考えます。

コロナウイルスに関しての私見

先日も第一報で、情報に基づいての私見を書かせていただきましたが、その後また考えたことを書きます。妄想も入っていますので話半分でお読みくださいね。

まずは、今、日本で新型コロナの検査を受けているのは湖北省がらみの方オンリー。まだウイルスは封じ込められているという過程のもと、すごく特別な人にしかやっていません。一方、ここ数日で報道されているフェリーでの感染者の割合からいっても、ウイルスの感染力は強そうですが、病原性はそうでもなさそうという気持ちがさらに強くなりました。そうすると、昨年12月の時点で武漢の医師たちが ”重症化する肺炎が近頃なんだか妙に多くないか?ちょっと詳しく調べないと” と考えつくまでに、すでに結構な数の感染者がいたんじゃないかしらと思えて仕方ないんです。

ふりかえってみれば10年前の新型インフルの時には、診療所レベルでもインフルの簡易検査で時期外れにどんどん陽性者が出たので、すごい勢いで広がっているのが手に取るようにわかりました。新型コロナの今はどうなんでしょうね。実はすでに分かってないだけで、ひょっとしてひょっとすると私達開業医でさえ、すでに新型コロナウイルスによる風邪患者さんを診察している可能性もあるのでは?とさえ考えています。

そこまで妄想したら、ごく一部のフェリーや飛行機の人を見張ったとてあまり意味ははないんじゃないかなあと思ってしまう今日この頃。
見極めるためのアイディアがあります!!検査体制も整ってきたことですし、逆に湖北省への渡航がないのに現在国内で肺炎になっている人の検体を、広く全国から順次集めてチェックするんです。それで何名か陽性者が出たら、それはもう相当広がっているという証拠です。そうなればウイルスの封じ込めはあきらめて水際対策終了、経済活動再開。私達一般市民は恐れすぎることなく、自らの予防には気をつつ新型インフルの時のように一回り嵐が過ぎ去るのを待つことになるでしょう。

今のように、怪しい人を後手後手で検査しても、10日ちょっとずつ閉じ込めなければいけない人が増えるだけですし、この調子ではフォローしきれなくなってくると思うので、上の私の提案、採用して並走してもらえないかしら。