この冬に向けての当院の体制をお伝えします(その2)

高熱が出た場合の、当院での診療の流れの基本をお伝えしておきます。

まず初診の際は、鼻水が出る方は鼻をかんでもらってインフルエンザ検査を行います。熱が上がって来てから6時間以上経過してから検査を受けていただくようにします。鼻が出ない場合は、例年ですと鼻の奥に綿棒を突っ込んで検査しますが、今年はそれはやりません。鼻水が取れない方、鼻水検査で陰性だった方は個別に相談します。患者さんからの了承が得られれば、抗インフルエンザ薬を投与して様子を見てもらいます。これが初回に来ていただいた時の流れです。

こちらで良くなってしまえば、再診はなしです。

改善せず熱が続く場合は、再診していただき、コロナウイルス検査をどうしようかという検討に入ります。基本的にコロナウイルスの症状はじわじわ長いのでその時間差で、インフルとの鑑別もつけて行くのを狙っています。細菌感染を併発していそうな方には抗生剤を出しますが、そうではない方については、コロナの検査を依頼するということになります。

なお、70代以上の高齢者や、若い方でも持病のコントロールがついていない方、医療従事者や介護職、保育士さんや幼稚園の先生など他人との密着度が高く感染を広げてしまいそうな方は、当初からコロナ検査を検討します。

この冬に向けての当院の体制をお伝えします(その1)

昨日の外来で、こちらのブログを愛読(?!)してくれているという方から、最近更新がなくて、さみしいとお言葉をいただきちょっと嬉しかったです。
ずーっと冬に向けての作戦を練っていましたが、そろそろお知らせしておこうと思います。やり始めてみて、また随時更新して行く予定です。

これまで通り、風邪症状の患者さんの診療は午前、午後ともラスト1時間(11時〜と17時〜)とします。受診希望の方は、必ずあらかじめお電話をお願いします!電話の受付時間は概ね午前は11時30分まで、午後は17時までとします。基本的にはかかりつけの方からの相談をお受けします。

普段元気な方の軽い風邪症状は、春先同様、まずは2、3日自宅安静にて療養してください。こちらがコロナを積極的に疑うのは、
【接触歴】症状が出始める一週間前くらいに都会の繁華街での飲み会や、カラオケ、観劇などに行かれている方。同僚や友人など身近な方が感染して(でも保健所からいわゆる濃厚接触者として認定はされていない)自分も症状が出てきている方。COCOAで通知が来て症状が出て来ている方。
【症状】発熱がダラダラと続く場合、味覚障害、嗅覚障害がある場合、から咳が続く場合
まず、電話問診ではこの辺りを詳しく聞きとらせていただいています。電話をかける際には、あらかじめメモにまとめておいていただき、質問にお答えいただくとスムースです。

なお、持病のある方、高齢者は、早めに問い合わせていただいて結構です。

よく患者さんをPCRセンターに紹介するときに、家族も外出を控えたほうがいいですか?と聞かれますが、そのご家族がお元気でしたら自己隔離は必要ありません。
コロナ患者さんの家族は、濃厚接触者となり自己隔離が必要ですが、コロナを疑っているだけの患者さんの家族は、その時点では濃厚接触者でも何でもありません。

コロナ検査につきましては、これからも基本的には地域のPCRセンターに紹介します。概ね翌日の午後には検査できます。ただし、PCRセンターは土、日は稼働していません。また幸手市にあるため自家用車がない方は、そこまで行くのが難しいですね。どうしてもPCRセンターは難しいという少数の方に限って、こちらで検査をいたします。その場合、おおむね車中や当院駐車場にて唾液を採っていただいての検査となりますが、結果は後日のお知らせとなります。検査を受けた方は、結果が出るまでは自己隔離が必要です。